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2018年01月27日

考える力-その後

ブログ ボランティア活動



前回のブログに紹介させて頂きましたNHKの番組『クローズアップ現代+』。
残念ながら、論点が期待していたものとはかけ離れた内容のものでした。。

『動物愛護団体“崩壊” ~犬・猫 殺処分ゼロの裏側で~』

この番組コピーから、現在問題になっている本質に切り込んだ内容が放送されるものだと
期待しておりましたが、殺処分ゼロという言葉・数字だけを追いかけたことで起こっている
問題の本質は、先日の放送の中にはほとんど組み込まれておりませんでした。

殺処分をなくしていく方向に進むためには、まずは不幸な命を生む状況をつくらない!
という根本的なケアなしには始まらないはずですが、そこにも触れていませんでしたね。
オークションの裏側として紹介されていた場面に至っては、命あるものと暮らすことの
あり方についての根本がずれていると思わずにはいられませんでした。

今の日本社会では、殺処分に至る線を辿ってみると根源にはオークションやペットショップの
生体販売が関与していることも少なくないことは、関係者は知っているはずです。
ペットショップで売れ残った子たちだけが悲しい命ではないです。
オークションに出されるかわいい子たちは、どんな環境の中でどんな状態のお母さんが
どのようにして赤ちゃんを産んだのか?そこからクローズアップして欲しかったです。

ペットショップでかわいい子たちを見て癒やされると思える(言える)のは
悪徳ブリーダーという人たちがいて、どんな手段で子犬・子猫をオークションに出して
いるのかその現実を知らないのですよね。。。
お店に来る前の環境の確認までしてペットショップから犬や猫を家族に迎える方は
ほぼいらっしゃらないと思います。
現実を知ったら?それでもペットショップで生体販売の買い物が出来るのでしょうか?

ペットショップからいったんは家庭のペットになった子たちも様々な理由で
問題行動で飼えないとセンターに手放される命もあるのが今の現状だと聞きます。

その背景は生体販売で可愛さだけを求めて、母親から早く引き離されてしまったことによる
問題もあると思います。
また、一緒に暮らす動物のことを人側が知らなさすぎることによる問題もあるようです。
この問題を解決・サポートできるペットショップがどれだけ存在しているのかは
定かではありませんが、生体販売などしなくても供給できるものはたくさんあるはずです。
生体販売に関与しているペットショップが、救える命を新しい家族に伝える専門店として
サポートも出来るような形へと転換していただけないかと切望しております。

また、殺処分ゼロの裏側で〜と保護活動の話をするのであれば、身を削りながらも
活動をされている個人ボランティアの存在なくては悲しい命が輝く命に変わる現状は
語れないと思います。
まずとりあげるべきは、寄付を第一に呼びかける大きな保護団体ではなく、
根本の蛇口を閉める行動を伴っている保護活動家であるべきだったのでは?と感じました。

勝手な想いですが、このようなことを含めた報道を少し期待しておりました。
今回の考える力は、偏った報道をストレートに受け入れてはいけない!でしたね。

動物が好きとか嫌いとかは関係なく、根本を見つめ直して無責任に増える命を増やさない
ケアをすること。
命ある生きもの=ペットを自分のこととして置き換え考えられる人が増えることで、
時間はかかっても殺処分ゼロは結果として見えてくるものではないでしょうか。

ほんわか。

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